2019/01/15
歯科医師の増田 藍です。
この寒さのためか、体調不良の方が最近は多く、そのため免疫力が低下して「いつもは痛く無いのに急に親知らずあたりか痛い」という方がチラホラいらっしゃいます。
親知らずを早めに抜いた方が良い理由はこのようなことが起きやすくなるためです。
1.歯ブラシが届きにくいので虫歯や歯周病になりやすいため
2.歯並びが変わる可能性があるため(特に矯正治療を受けた方は早めの抜歯をお勧めします)
親知らずは、だいたい18歳〜25歳あたりで生えてきます。
骨は加齢とともに硬くなってきますので、できれば20代のうちに抜くが良いでしょう。
今回は、左下の親知らずを放置して、手前の歯の虫歯が進行してしまったケースを解説いたします。
一見写真では、虫歯がないように見えるのですが、
親知らずの手前の歯に虫歯があります。
レントゲンを見るとよくわかりますが、かなりはっきり虫歯の穴が空いてしまっています。
そのまま放置していたとしたら、急に激痛が出たり、歯を抜かないといけなくなっていたかもしれません。
今回は、歯茎を切開し、少し親知らずを削り抜歯し、最後に歯肉を縫い合わせる処置を行いました。
全部で30分程で完了しました。
糸は1週間後に取り、穴は約1カ月ほどで、塞がります。
歯茎が落ちつきましたら、隣の歯の虫歯治療を治療していく予定です。
もし今は自覚症状が無かったとしても、親知らずを放っておくとあまり良いことはありません。
まずは歯科医院で定期的な検診を受けて、ご自身のお口の中の状況を知りましょう!
※写真の患者様には掲載に関して許可を取っております。