歯を極力傷つけない歯周病治療について
2016.07.16更新
皆様は歯周病の原因ってご存知でしょうか?
歯周病は治らないと思い込んでいませんか?
このブログを読んで頂ければ答えが見つかるはずです!
私はスウェーデンをはじめとするスカンジナヴィアの歯科治療を勉強するまで、歯石を落とす事イコール歯周治療と何十年もの間信じて、歯石をガリガリ除去しておりました…。
しかし、スウェーデンをはじめとするスカンジナヴィアの歯科治療を勉強していくうちに、なんと歯周病の原因は歯石では無いと知りました。
原因は歯に付着しているヘドロのようなバイキンの集まり「バイオフィルム」なのです。
“バイオフィルムを取り除けば歯周病は治ります!!”
しかし、残念ながら歯ブラシ、歯間ブラシではバイオフィルムは取りきれません。
しかも、バイオフィルムは取っても取っても永遠に付くものなのです。炎症が引き起こされる約3ヶ月に1度は剥がし落とすことが推奨されています。
歯科医院に行くと、歯石が付着しているので取りましょうねー。とガリガリと歯石除去をされた痛い経験があると思います。
実はこのガリガリが曲者なのです。
ガリガリはスケーリング、ルートプレーニングと言って歯の表面、歯肉の下の歯石を取る事なのですが、同時に歯面を傷つけてしまうことがあり、非常に繊細な技術が必要な処置なのです。
闇雲に歯肉の下の柔らかい歯質をキズつけてしまうと大変!!
歯の根が薄くなったりキズが付いたりし、そのキズに汚れが入り込み更に悪化してしまうことさえあります!
また、PMTCという、研磨剤を塗りブラシや柔らかい器具でツルツルに仕上げていく処置を受けたことがある方も多いと思います。
実は歯科衛生士が良かれと思い行っているPMTCさえも歯に摩擦が加わり、負担がかかってしまうことがあるのです!
PMTCは一般的には何処の歯科医院でも行っている処置です。私もDENTAL TANIZAWAの前はもちろん行っていました。
また、PMTCは大体1万円位する処置のため、スペシャルな処置だと皆様感じる様です。
研磨剤を使わないで処置したりと色々と歯科衛生士が歯を傷つけ無い様に工夫しているとは思いますが、
私は「PMTC以外にバイオフィルムを除去する方法は無いか?」とずっとモヤモヤしていました。
“そこで夢のような器材スイス製の「エアフロー」の登場です。”
水溶性のとても粒子の細かいパウダーを圧縮された空気と水と一緒に歯面に噴射することで、バイオフィルムをスピーディーに除去できる機器なんです!
あっと言う間にバイオフィルムが除去でき、歯面がツルツルになるにもかかわらず、痛みが無い処置なのです!
更に、着色などの黄ばみも同時に取れますので、ピカピカの白い歯が蘇ります。
ですので、患者様もとても喜んでいただけます!
今、エアフローがあるおかげで歯周病治療はよりスピーディーで、痛みを最小限に抑えた処置を行うことが出来るようになりました。
まだご経験無い方は是非、体験していただけたら嬉しいです!
投稿者: